国際会計基準審議会、「セール・アンド・リースバックにおけるリース負債(IFRS第16号の改訂)」を公表
国際会計基準審議会(IASB審議会)は2022年9月22日に、「セール・アンド・リースバックにおけるリース負債(IFRS第16号の改訂)」を公表しました。
国際会計基準審議会(IASB審議会)は2022年9月22日に、「セール・アンド・リースバックにおけるリース負債(IFRS第16号の改訂)」を公表しました。
Article Posted date
03 October 2022
本基準書のポイント
- セール・アンド・リースバック取引から生じたリース負債の事後測定に係る新規の要求事項が追加されています。リースバック取引のリース料に指数やレートに基づかない変動リース料が含まれている場合には、従前の会計処理の変更が必要になる可能性があります。
- 本改訂で新たに追加された設例を通じて、売却資産のうち売手が保持した使用権に係る部分の算定には、セール・アンド・リースバック取引以外の通常のリース負債の測定には反映しない項目(例えば、指数やレートに基づかない変動リース料)も考慮する必要があることが明確化されています。
- セール・アンド・リースバック取引の売手/借手は、リースバックに基づくリース負債の事後測定にあたり、売却資産のうち残存する使用権部分に係る利得または損失を認識しない方法でリース負債の減額を会計処理することが要求されました。ただし、その算定方法は定められず、2つのアプローチが例示されています。
- 本改訂は、2024年1月1日以後開始する事業年度から、IFRS第16号の当初適用開始日に遡って適用されます。なお、早期適用も認められています。
PDFの内容
I.改訂の背景
II.改訂の概要
(1)リース負債の事後測定 (2)適用日
執筆者
有限責任 あずさ監査法人 会計プラクティス部 マネジャー 飯野 友里